楽しかった
- 2010.03.30 Tuesday
- 22:15
葉かげに隠れて
ひっそりと咲く
椿 春の木
貴方の不思議に
魅せられて・
近くの住宅街に何気に咲いていました。この花はきっとサザンカだと思います。とても美しいのでついシャッターを切ってしまいました。
サザンカも椿も私には同じように見えていますが、
八丈島時代に今頃、森に散歩に行くと、ところどころ赤い絨毯を弾きつめたようなところがあって、上を見ると椿の木が。神秘的な森の中でその美しさは格別です。
そんなわけで、椿もサザンカも大好きな花の一つです。硬くて光沢のある葉の裏側に花をつけるものがあって、人見知りをする美しい乙女のように可憐に咲いています。
椿というと椿油が有名です。私も1昨年、八丈島から買ってきたツバキ油を洗髪後に使用しています。髪が長いので手入れが大変なのですが、たくさん抜けるのに薄毛にもならず、丈夫な髪を保っていることができています。
あまり知られていませんが、ツバキは幹も丈夫で、八丈島の太鼓叩き達は自分で森に入り、ちょうどよい椿の枝を切って、自宅で乾くまで、寝かせてその後、バチにします。
又、黄八丈という絹の染め物にも、確か椿の灰を使っていたよう記憶があります。
昔 八百比丘尼という尼の集団が日本を旅して逗留先で椿を植え、それが椿の分布図と一致するという話を聞いたことがあります。八百比丘尼は仏の教えを伝えるだけではなくて、ところどころで春もひさいでいたとも。
私はその話を聞いたときに、遠い昔自分がその比丘尼の集団の中にいたような気がして。不思議な懐かしさと儚さで胸がいっぱいになった記憶があります。
八丈島の森から海岸へと抜ける小道をひとりで歩いているときに、ふっと紅い鼻緒の下駄をはいて、着物をきて、髪も風に吹かれながら、
遠くに広がる海原を見つめて何かを待っている娘のビジョンが浮かんでくることが良くありましたが、
その時のビジョンとその八百比丘尼の話が妙にオーバーラップして切なくなるのです。
最近は、忙しくて忘れていたそんな情景が…
このサザンカの花をみてよみがえりました。
3月24日、”水曜の夜に魅せられて”
昨年の11月から始まったこの、「青い部屋」のイベント、最近やっとお客様が増えて来てくれました。
最初のころは3〜4名のお客様しか居ないで、バンドのメンバーやお店のスタッフの人たちの数のほうが圧倒的に多くて、
出演している私はちょっと申し訳ないような気持ちになっていましたが、本当に少しずつお客様が増えて来てくれて。
出演者の方がたの音楽的クオリティの高さはさすがだなと思います。
ですので、このままいけば必ず、口コミでお客様が増えてきますよ、と、この水曜日の企画をされたオーナーの野田社長さんが言ってましたが、本当に徐々に増えてきてホッとしています。
大人のオーディアンスのための素敵なイベント「水曜日の夜の魅せられて」
ぜひ一度、足をお運びください。 http://www.aoiheya.com/